ベロニカは死ぬことにした

ベロニカは死ぬことにした パウロ・コエーリョ著

全くもって一般的な女性であるベロニカは、ある日死ぬことにした。分からない人は「どうして?」と首を傾げるだろうけど、それでいてポピュラーな理由で。ベロニカは病院のベッドの上で目覚めてしまって、助かってしまった事を知ると、やっぱり、すぐに死なせて欲しいと思うのだけれど、そうはいかない。けれども、後遺症で、一週間以内という期限付きの命となってしまう。目覚めた精神病院の中で、他の患者たちと過ごすにつれて、生きる事への希望を知り始めたベロニカと、彼女に影響されて自分を見つめなおす患者たちの話。

ベロニカの心情の変化は勿論、ゼドカ、マリー、エドアードといった人達が、病院へ来る事となった過去なども読みどころ。普通に生活出来ていたのに、どこかに無理があって、普通の人と狂人とカテゴライズされるように、進む道が分かれてしまった様子は、特別な事ではなく、誰にでも起こり得るかもしれないという事が、よく描かれています。読みながら、色々考えてしまうような一冊でした。

訳本を読むたびに、著者が思い描いた文章と、実際自分が目にしている文章とには、どんな差異があるのかと気になります。内容は勿論忠実だろうけど、文体には違いがあるのだろうな〜と思いつつ、外国の言葉も読めるようになったら素晴らしいだろうなと思います。

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

THEME:読んだ本。 - GENRE:本・雑誌

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